商業出版で本を出そうと考えたとき、多くの方はまず「自分の仕事」をテーマに据えることを考えます。
一方で、趣味については「なかなか本のテーマにはならない」と言われるのが一般的です。
しかし、私の考えは少し違います。実は、「仕事と趣味を掛け合わせること」こそが、売れる本を作るための最高の戦略になるのです。
「仕事だけ」のテーマはレッドオーシャン

自分の仕事をテーマに書きたいという人は非常に多く、すでに似たような本が本屋さんの棚には溢れかえっています。
出版社は、後から似たような本を出しても売れないと考えます。そのため、単なる「仕事のノウハウ」だけでは企画が通りにくく、たとえ通ったとしても、既存の本に埋もれてしまうリスクが高いのです。
つまり、仕事のテーマは「読者ニーズはあるが、差別化ができていない」状態に陥りやすいのです。
「趣味」が最強の差別化要因になる

一方で、趣味はそれ単体では読者のメリットになりにくいものですが、その過程で培われた経験、エピソード、独自の考え方は、あなたにしかないオリジナリティの宝庫です。
趣味の領域は、「読者ニーズは(仕事ほど)無いが、圧倒的に差別化されている」強みと言えます。
掛け合わせで生まれる「売れる企画」

この2つをうまく組み合わせると、読者ニーズのあるテーマでオリジナルの切り口の企画を作ることができます。
例えば、拙著『幸せになりたければ ねこと暮らしなさい』はこの考え方を体現した一冊です。
- 仕事: 出版プロデューサーとして培った「多様な知見・情報整理」のスキル。
- 趣味: 「ねこが好き」という純粋な情熱。
この2つを掛け合わせ、「ねこと暮らすことの素晴らしさを、科学的・心理的な知見から説明する本」としてパッケージしました。
結果として、この本は10万部近いベストセラーとなり、趣味と仕事の融合が商業出版として極めて強力であることを証明しました。
仕事と趣味を掛け合わせよう
趣味は、そのままでは単なる個人的な楽しみで終わってしまいます。
しかし、あなたの仕事の知見というフィルターを通すことで、それは「あなただけの強力な武器」へと進化します。
あなたの「仕事」と「趣味」の掛け合わせを、ぜひ一度検討してみてください。
