「本は出したいけれど、実を言うと文章を書くのは苦手で……」
「10万文字もの長文なんて、書ける気がしない」
もしかしたら、あなたもそんな風に悩んで、出版の夢をあきらめかけているかもしれません。
でも、安心してください。文章を書くのが苦手でも、長文に自信がなくても、あなたの想いやノウハウをしっかりと反映した素晴らしい本を出すことは十分に可能です。
今回は、執筆に不安がある方でも著者デビューできる理由と、そのための具体的な方法をお伝えします。
ノンフィクションの主役は「文章」ではなく「中身」

小説のように「文章の表現そのものが芸術」であるカテゴリーなら、著者が一字一句書く必要があります。
しかし、ビジネス書や実用書などのノンフィクションにおいて、もっとも大切なのは著者さんの経験、知識、ノウハウといった「中身」です。
その中身を整えるプロの技術は、外部に頼っても全く問題ありません。
編集者の加筆修正を経て出版される
そもそも、世の中のビジネス書や実用書の多くは、プロのライターや編集者の加筆修正を経て、世に出ているのです。
文章を書くことが苦手な方も、本を出すまでに確認と修正がありますので、最初から完璧な文章を書かなくても問題ありません。
ライターの活用
「書くよりも話すほうが得意」という方は、プロのライターに依頼するという方法もあります。
ライターが著者さんにインタビューを行い、語られた内容を体系的な文章にまとめ上げる手法です。
「知恵を出す人(著者)」と「言葉を整える人(プロ)」の共同作業は、商業出版ではごく一般的なことなのです。
「思考が速すぎる」から書けない場合もある

また、「書くのも話すのも苦手で、どうしてもまとまらない」という方もいらっしゃいます。実はこうしたケースは、その人が著者として非常に優秀であることの裏返しである場合が多いのです。
- 思考のスピードが速すぎる: どんどん新しいアイデアが展開していくため、手の動くスピードが追いつかず、途中で最初の方の内容を忘れてしまったり、論理が飛躍してしまったりする。
- 伝えたいことが多すぎる: 膨大な知識があるゆえに、どこから手をつけていいか分からなくなり、手が止まってしまう。
このような場合は、思考のスピードと書くスピードを合わせるテクニックを身につけるか、超高速でしゃべり倒したものをライターに整理してもらうことで、驚くほど質の高い本ができ上がります。
あなたにしか語れない「一次情報」に価値がある

編集者が求めているのは、流麗な文章を書く人ではなく、「その人にしか語れない独自の経験」を持っている人です。
文章の体裁は、後からいくらでもプロが整えられます。
しかし、あなたが現場で手に入れた教訓や、長年の研究で見出した法則は、あなたにしか提供できないのです。
樺木宏からのメッセージ
「文章が苦手」という理由だけで出版を諦めてしまうのは、非常にもったいないことです。
もしあなたがそこで迷っているなら、まずは「書く」というプレッシャーを捨ててみてください。大切なのは、「誰に、何を伝えたいか」というあなたの想いです。
その想いさえあれば、言葉にする方法はいくらでもありますので、文才がないからという理由で諦めることなく、商業出版にチャレンジしていただきたいと思います。
