念願のデビューを果たした後、「1冊出して終わり」になる著者と、2冊目、3冊目とコンスタントに出版を重ね、著者としてのキャリアを築いていく人がいます。
その違いは、単なる運や実力ではなく、「戦略的なロードマップ」を持っているかどうかにあります。
今回は、単発で終わらない「息の長い著者」になるための秘訣をお話しします。
1冊目の評価が、2冊目の出版を左右する

まず大事なのは、「2冊目の出版が決まるかどうかは、1冊目の売れ行きと評判も影響する」ということです。
出版社は常に「ヒットを出せる著者」を探しています。1冊目で読者の反応を得られれば、次はあなたから連絡せずとも、編集者のほうから「2冊目を考えませんか?」と声がかかるようになります。
ですので、「この人の本は役に立つ」「次も読みたい」と思わせる1冊目を世に送り出すことが、2冊目への最短距離です。
1冊目と2冊目の内容を分けて考えておく戦略

真面目な著者ほど、1冊目に自分の持っているノウハウのすべて(100%)を詰め込もうとしてしまいます。
しかし、1冊目の内容が濃すぎてしまうのは、逆に読者が実践するハードルが上がってしまうこともあります。
例えば、下記のように分けることも、2冊目、3冊目とスムーズに出していくことに効果的です。
- 1冊目: もっとも市場が広く、ハードルが低い「入口」のテーマ。
- 2冊目: 1冊目では触れきれなかった「具体的な実践編」。
- 3冊目: 特定の層に向けた「応用・専門編」。
このように、単にノウハウを出し惜しみするわけではなく、最初から「シリーズ化」や「階段」を意識して企画を立てるという戦略もあります。
1冊目で「もっと知りたい」と思わせる余白を残しておくことが、次作への期待感につながるのです。
「ターゲット層」「レベル」を変える

ネタ切れを防ぎ、出版を継続させるには、2つの方向性で企画を考えます。
- ターゲットを変える:同じノウハウでも、「新人向け」から「マネージャー向け」へ、「営業職向け」から「公務員向け」へとターゲットを変えることで、新しい企画が生まれます。
- レベルを変える:「超入門」から「中級・上級」へ。あるいは、1冊目の中の一つの章を、丸ごと一冊の本に昇華させるほど深掘りします。
同じテーマでも光を当てる角度を変えれば、いくらでも新しい企画を生み出すことができるのです。
編集者にとって「組みやすい著者」であり続ける

本は出版社との共同プロジェクトです。
2冊目以降も声がかかり続ける人は、企画の良さだけでなく、「著者としての信頼性」が高い人です。
- 締め切りを守る(編集者の安心感につながる)
- 市場のフィードバックを企画に活かす
- 自身のメディア(SNSやメルマガ)で販促に協力する
「この人と仕事をすると、良い本ができて、かつスムーズに進む」という信頼を勝ち取ることが、著者としての寿命を延ばすことになります。
2冊目、3冊目と本を出せる著者を目指す
初めて出版する方は、目先の1冊を出すことだけを目的になってしまい、そこで燃え尽きてしまうこともあります。
しかし、「本を通じて社会にどんな価値を提供し続けたいか」という軸が明確にして、1冊目の企画段階から、2冊目、3冊目と長期的な戦略をもっておくことで、その後の出版もスムーズになっていきます。
今回お伝えした内容が、あなたの著者としての活動の参考になりましたら幸いです。
