商業出版の世界には、大きく分けて2つのテーマが存在します。
それは、「売れやすいテーマ」と「そうでないテーマ」です。
今回は、売れやすいテーマの種類や、そうでないテーマの場合の工夫についてご紹介します。
「売れやすいテーマ」と、「そうでないテーマ」
売れやすいテーマ

例えば「健康」や「お金」といったジャンルは、全人類に共通する悩みであるため、常に市場が大きく売れやすいテーマです。
もしあなたが医師や金融の専門家であれば、本を出すためのハードルは比較的低いと言えるでしょう。
売れにくいテーマ

一方で、あなたの仕事が「法人向けの特殊な精密部品の営業」だったとしたらどうでしょうか。
そのテーマそのものを知りたい読者は極めて限定的です。出版社の視点から見れば、どうしても「企画が通りにくいテーマ」になってしまいます。
では、専門性の高いニッチな仕事をしている人は、商業出版を諦めるしかないのでしょうか?
本のテーマは「本業」でなくてもいい

多くの人が陥る思い込みに、「本は自分の本業について書くものだ」というものがあります。
確かに、本業であれば経験も豊富で書きやすいと思いますが、商業出版において最も大切なのは市場のニーズ(読者が求めているか)です。
もし本業がニッチすぎて出版が難しいのであれば、著者としての新しいテーマを探せばよいのです。
一つのテーマに固執せず、自分の可能性を広げていく

今の時代、一つのスキルや肩書きだけで一生を終えるのは難しくなっています。
業界の変化は速く、昨日までの「当たり前」が今日には陳腐化してしまいます。これは著者も同じです。
一つのテーマに固執せず、自分の可能性を広げていく柔軟性が求められています。
あなたの中に眠る「第2のコンテンツ」を探す

本業以外に、あなたの中に本になるほどの熱量を持ったテーマはありませんか?
- 費やしてきた「時間」: 20年以上続けている趣味はありませんか?
- 投資してきた「お金」: 100万円以上つぎ込んで研究してきたことはありませんか?
- 深い「思い入れ」: 誰にも負けないほど愛着があり、語り出したら止まらないことは?
自分ではただの趣味だと思っていることが、実は読者から見れば「喉から手が出るほど知りたい専門知識」であることは多々あります。
そこにこそ、著者としての新しい立ち位置が隠されているのです。
出版で「新しい立ち位置」を確保する

「芸は身を助ける」という言葉がありますが、出版も同じです。
本業とは別のテーマで本を出し、それがベストセラーになれば、そこから新しいビジネスが立ち上がることも珍しくありません。
私自身も、本業(出版プロデューサー)とは直接関係のない、しかし非常に思い入れのあるテーマで本を出し、それがベストセラーになった経験があります。
その一冊は、私の人生に新しい視点と可能性をもたらしてくれました。
「将来に備え、新しい自分の立ち位置を確保する手段として出版を考える」
この視点を持つことで、あなたの出版のチャンスは無限に広がります。
今の仕事という枠を超えて、あなたが持つコンテンツを再定義してみませんか?
