「本を出したいけれど、自分には人に誇れるような学問的背景もないし、突き抜けた専門領域があるわけでもない……」と悩んでいる人もいるかと思います。
でも、結論から言えば、商業出版を実現するために、世間を驚かせるような「突き抜けた専門性」は必要ありません。
むしろ、あまりに特定の領域に特化した権威や強い思い入れは、売れる本を作る上ではマイナスに働いてしまうことすらあるのです。
現実の問題は、一つの「専門分野」では解決できない

商業出版の本に求められる役割は、「読者が抱えている現実の問題を解決すること」です。
しかし、世の中の困りごとの多くは、既存の学問カテゴリー1つだけで解決できるほど単純ではありません。
いかにその分野の権威であっても、専門領域の中だけで話を完結させてしまえば、それは「専門書」や「解説書」になってしまいます。
読者の問題を解決するには、複数の分野の垣根を飛び越え、それらを組み合わせる知恵や創意工夫が必要です。
「放送大学」と「勉強バラエティ」の違い

この関係性を理解するのに、分かりやすい例がテレビ番組の構成です。
- 放送大学: 名だたる大学の教授や権威ある専門家が、掘り下げた学問を講義します。専門性は極めて高いですが、視聴者は限定されます。
- 勉強バラエティ: ここでの先生役は専門性では大学教授などに及びませんが、「関心を引く話術」「身近なテーマ選び」「巧みな構成」を組み合わせています。
結果として、はるかに多くの人が楽しみながら学び、実際に「ためになった」と感じるのは勉強バラエティであることが多いのです。
商業出版で求められるのも、まさに後者のような「読者の目線に立った情報の組み合わせ」です。
大切なのは読者の悩みを解消すること
掘り下げた学問分野がなくても、飛び抜けた実績がなくても大丈夫です。
大切なのは、自分を大きく見せることではなく、「どうすれば読者の悩みが解消されるか」に意識を集中させること。
読者の問題解決になる「売れる本」を企画して、出版していきましょう。
