著者と聞くと、一般的には「なにやらすごい専門家」というイメージがありますよね。
実は、このイメージが著者自身の中に強く残っていると、執筆の際に大きな落とし穴にはまってしまうことがあります。
それは、無意識のうちに正しい内容を、権威を持って伝えようと肩に力が入りすぎてしまうことです。
今回は、なぜ権威を捨てることが売れる本への近道なのかについてお話しします。
正しさが説教に変わるとき

専門家として正確な情報を伝えようとする姿勢は、本来素晴らしいものです。
しかし、読者の気持ちを置き去りにして正論だけを並べてしまうと、読者は次のような印象を抱いてしまいます。
- 「内容は良いけれど、上から目線でお説教されている気がする」
- 「理屈は合っているけれど、なんだか腹落ちしない」
読者が本を買うのは、お説教を聞くためではありません。自分の悩みに寄り添い、一緒に解決の道を歩んでくれる人を探しているのです。
書店は「親切な本」であふれている

現在の商業出版界は、ライバル著者がしのぎを削っていて、書店の棚には驚くほど親切で、親しみやすく、読者の目線まで降りて書かれた本が溢れています。
そんな中、もしあなたの本が権威という壁を作ってしまったら、読者は迷わず隣にある「親しみやすい本」を手に取るでしょう。
出版社もその市場原理を熟知しているため、お説教調の企画はなかなか通してくれません。
権威から親近感にアップデートする

著者としての権威があるからといって、親しみやすさを捨てなければならないわけではありません。
むしろ、書籍とは「著者と読者のコミュニケーション」そのものです。
| 項目 | お説教(NG) | 売れる本(OK) |
| 立ち位置 | 読者を見下ろす「権威」 | 読者に寄り添う「伴走者」 |
| 言葉選び | 難解な専門用語で武装する | 相手の気持ちを想像した平易な表現 |
| 目的 | 正しい知識を教え込む | 読者と仲良くなり、変化を促す |
「仲良くなりたい相手」に対して、威圧的な態度は取りませんよね。親しみやすく、親切に、相手の置かれた状況を想像しながら伝える。
これは、人間関係を築く上での当然の工夫であり、そのまま売れる本を書く極意に直結します。
「読者にどう伝わるのか?」という視点
あなたの著者としての印象も、生み出すコンテンツの質も、「読者にどう伝わるのか?」という視点を持つだけで、劇的に変わります。
正しい内容を、権威を持って伝えようとするのではなく、親しみやすく、相手の気持ちを想像しながら伝えることを意識しましょう。
すると、あなたの著者としての印象も、生みだすコンテンツもガラリと変わるはずです。
