著者と出版社の関係性には、ある「ライン」が存在します。
そのラインの手前側にいるうちは、こちらから渾身の企画を提案しても、なかなか採用されず、苦しい思いをすることも多いでしょう。
しかし、ひとたびそのラインを超えると、出版社から執筆オファーが舞い込み、ときには著者側が「今は忙しいので」と依頼を断る…といった、立ち位置の逆転が起こるのです。
私の出版プロデュースにおける1つの大きな目標は、著者さんにこのラインを一刻も早く超えてもらうことにあります。
ラインを超えるための鍵は「著者ブランド力」

この「ライン」を越えるために必要なもの、それは「著者としてのブランド力」です。
出版社が「この人と組めば間違いない」と確信する要素には、例えば次のようなものがあります。
- 実績: 過去にベストセラーを出している。
- 販売力: 熱心なファンが多く、自身の発信で本を売る力がある。
- 継続性: 多くの本を出しており、安定感・安心感がある。
これらが積み重なることで、著者としてのブランドが高まり、出版社の対応が変わっていくのです。
「自分らしさ」を活かした独自の突破口を見つける

「実績もファンもまだない自分には、ラインを超えるなんて無理だ」と卑下する必要はありません。すべてを完璧に満たす必要はないのです。
大切なのは、自分ならではの方法で、どれか一つの要素を突き詰めていくことです。
人によって、突破の仕方は異なります。
人脈や発信力を活かす「販売力型」
リアルでもWebでも人脈が広く、周囲への影響力がある人なら、その繋がりをさらに強化していきましょう。
「この人が書けば、初速でこれだけの部数が見込める」という期待感は、出版社にとって強力な魅力(ブランド)になります。
知識と継続力を活かす「信頼と実績型」
「本を読んだり書いたりすることが苦にならない」という職人気質の方なら、豊富な知識に確かな企画力を掛け合わせ、着実に冊数を重ねていきましょう。
「質の高い本を仕上げてくれる」という安心感は、編集者にとって大きな評価になります。
戦略的に「ラインの向こう側」へ行く
運良く一冊目がベストセラーになり、一気にラインを超える人も確かにいます。それは素晴らしいことですが、再現性があるとは限りません。
一方で、自分の強みを理解し、一歩ずつ著者ブランドを積み上げていく方法は、誰にでも開かれています。
自分らしさを活かした戦い方を知って、出版社との関係性のラインを超えていきましょう。
