「本を出そう」と思い立ったとき、真っ先に「目次」を考え始めてはいませんか?
実は、目次から作り始めるのは、出版企画書において最もやってはいけない進め方です。
なぜ目次が先ではいけないのか、そして何から手をつけるのが正解なのか。採用率を高めるための最短ルートをご紹介します。
なぜ「目次から作る」と失敗するのか?

出版企画書の構成要素として、目次は非常に重要です。しかし、最初から詳細な目次を固めてしまうと、以下のようなデメリットが生じます。
- 思考の固定化: 最初に思いついたアイデアで構成が固まってしまい、よりおもしろい切り口や読者のニーズに気づいても、修正が億劫になります。
- タイトルとの乖離: 後から魅力的なタイトルを思いついても、すでに作った目次と整合性が取れなくなり、企画全体のメッセージがブレてしまいます。
- 「独りよがり」な内容: 自分が書きたい順番(目次)を優先するあまり、読者が求めている解決策や驚きが二の次になりがちです。
出版企画書は「コンセプト」から始めるのが鉄則
出版企画書で最初に書き始めるべきは、目次ではなく「コンセプト」です。
コンセプトとは、一言で言えば「誰に、どんな価値(変化)を届ける本か」という設計図のこと。ここを徹底的に練り上げることが、採用への一番の近道です。
コンセプトを先に固めるメリット
ブラッシュアップが容易: コンセプトは数行の短い文章です。10個、20個と案を出し、比較検討することで、より「尖った」企画へ進化させられます。
一貫性が生まれる: 核となるコンセプトが固まれば、タイトル、企画概要、そして最後に作る目次まで、一本筋の通った説得力のある企画書になります。
採用率を最大化する「執筆の4ステップ」

企画書を書き進める際は、以下のステップを意識してください。
ステップ1:ターゲットとコンセプトの策定
「ターゲット(誰が)」と「ベネフィット(どう変わるか)」を明確にします。
例: 「営業が苦手な若手社員(誰が)」が、「心理学を応用して自然に成約が取れるようになる(どう変わるか)」
ステップ2:タイトルの考案
コンセプトを象徴する、インパクトのあるタイトルを考えます。
ここで複数の案を出し、最も「本屋で手に取りたくなるもの」を選びます。
ステップ3:企画概要・プロフィールの執筆
なぜ今この本が必要なのか、そして「なぜあなたが書く必要があるのか(著者の強み)」を文章化します。
これまでに数多くのプロジェクトに携わってきた実績や、独自のノウハウがある場合は、ここでその説得力を強調します。
ステップ4:最後に「目次」を作成
固まったコンセプトとタイトルに沿って、最後に目次を構成します。
この段階で作る目次は、企画の魅力を伝えるための「最強のプレゼン資料」になっているはずです。
まとめ:目次は最後、コンセプトが先
出版企画書は、あなたの情熱や専門性を世に問うための大切な書類です。まずは短い文章で「企画の核」を何度も練り直し、最高のコンセプトを見つけてください。
文章量が少ない段階で柔軟に修正を繰り返すことこそが、結果として出版社に伝わる、完成度の高い企画書に繋がります。
あなたのポテンシャルをフルに発揮し、編集者の心をつかむ一冊を目指しましょう。
