出版企画を考えていると、「自分には特別なネタがない」「企画がどこかで見たような内容になってしまう」といった壁にぶつかることがあります。
しかし、実は編集者が飛びつくようなおもしろい企画のアイデアは、あなたが無意識に隠している場所に眠っているものです。
そこで今回は、企画をおもしろくする3つのヒントをお伝えします。
“偏った主張”が出版企画に

多くの人は、本を書こうとすると「誰からも文句を言われない、正しくバランスの取れた内容」を目指してしまいます。
しかし、商業出版において「バランスの取れた正論」は売れません。
逆に「偏っている」と言われるほどの強い主張こそが、読者の感情を揺さぶり、「共感」や「熱狂的な支持」を生みます。
「業界の常識は間違っている」「私はこう思う」というあなた独自の意見こそが、類書との最大の差別化ポイントになります。
意外な読者を考えてみる
企画が平凡になる原因の多くは、ターゲットを「ありきたりな層」に設定していることにあります。
「ターゲットを狭める」ほど「本は広がる」

「ダイエットにお悩みのすべての女性へ」という出版企画は、結局誰にも刺さりません。
例えば、それまで女性向けばかりだったダイエット本の世界で、あえて「40代のビール好きオヤジ」にターゲットを絞り込んだ企画がベストセラーになった例があります。
あなたの企画でも、ターゲットを変えて考えてみることで、意外なアイデアを見つけられるかもしれません。
異なるジャンルを掛け合わせる

あなたのノウハウを、全く別の属性の人に届けてみたらどうなるでしょうか?
「弁護士のスキルを主婦の家事効率に活かす」「エンジニアの思考法を婚活に活かす」といった意外な掛け合わせが、競合のいないブルーオーシャンを見つけるきっかけになるかもしれません。
笑ってしまうほど良い出版企画

私が企画の壁打ちをしていて、「これはいける!」と確信する瞬間。それは、著者さんと一緒に「思わず笑ってしまう」時です。
笑ってしまうような企画を考えてみると、意外と良いアイデアが出てくることがあります。
驚きのある企画
「えっ、そんな角度から切り取るんですか?(笑)」という驚きがある企画は、すでに「感情」を動かしています。
本の読者は、理屈で納得する前に「おもしろそう!」という直感で本を手に取るので、いたずらっ子のように読者を驚かせるような企画を考えてみてください。
不謹慎な企画をまじめに考えてみる
専門家として真面目に考えすぎると、発想が凝り固まってしまいます。
一度「こんな本はバカバカしいけれどおもしろいな」という不謹慎なアイデアを許容してみてください。
その「遊び」の部分に、読者が本当に求めている本質が隠れていることが多いのです。
おわりに

良い企画が思い浮かばないのは、あなたが自分の可能性を常識で押さえているだけかもしれません。
「正しいこと」を書こうとするのではなく、あなたの「想い」や「偏ったこだわり」「遊び心」を企画に乗せてみてください。
自分自身がワクワクして、思わずクスッとしてしまうような企画こそが、編集者の心を動かし、読者の人生を変える一冊になります。
