私は仕事柄、多くの出版企画を見ますが、ご相談を受けた時に不思議がられることがあります。

それは、「企画が通るかどうか、パッと見で分かってしまう」という事です。

実はこれは特別な能力ではなく、経験を積んだ編集者やプロデューサーなら誰もが持っている「視点」があるからです。

今回は、あなたの企画がプロの目にどう映るのか、その判定基準をお伝えします。

「誰に」「何を」書くのか?という1点だけを見る

出版企画コンセプトは「誰に」「何を」書くのか?という1点だけを見る

なぜ最初の数秒で判断ができるのか。それは、企画の細部ではなく「コンセプト」だけを意識して見ているからです。

コンセプトとは、究極的には「誰に」「何を」書くのかということに集約されます。

まずは、タイトル・サブタイトルを確認

まず見るのはタイトルです。タイトルを見て「誰が読む本か」「何を得られる本か」が瞬時に伝わらなければ、次にサブタイトルを確認します。

もし、ここまで読んでもターゲットと核心的なメリットが分からなければ、その企画は「読者が定まっていない」か「軸がブレている」と判断されます。

出版社の編集者も、枝葉の文章ではなく、まずコンセプトを見て判断するので、この点がブレていないかは覚えておきましょう。

コンセプトで見るべき「3つの視点」

出版企画書のコンセプトで見るべき「3つの視点」

コンセプトが明確に伝わってきたら、次にそれを以下の3つの視点でチェックします。

これらは、過去の記事でも繰り返しお伝えしている、商業出版における「勝ちパターン」の条件です。

  • 読者ニーズ: その悩みを抱えている人は、世の中にどれくらいいるか?
  • 著者としての強み: プロフィールとテーマの関連性は強いか?「なぜあなたが書くのか」という納得感があるか?
  • 差別化: すでに本棚に並んでいる類書と比べ、この本は何が新しく、どう優れているか?

この3点を見れば、売れる本かどうかは大体判断できます。

多少の慣れは必要ですが、この視点を持てば誰でも短時間で企画の良し悪しを見分けられるようになります。

「企画が見えている」とチャンスをつかみやすい

自分で企画のセルフチェックができるようになれば、一定レベルまでの企画は、量産できる状態になります。これは大きな強みです。

多忙な中でもコンスタントに本を出し続けることができますし、何より編集者から「企画が分かっている著者だ」という評価を得られます。

そうなれば信頼関係が深まり、新しい仕事の接点や出版のチャンスは自然と増えていくでしょう。

そして「誰に」「何を」の考え方は、出版だけでなく、ブログ記事、メルマガ、ビジネスのプレゼンなど、あらゆる発信の場面であなたを助けてくれるはずですので、ぜひ意識してみてください。