こんにちは。出版プロデューサーの樺木宏です。
「本を出したい」と思ったとき、出版に関する基本的な知識を身につけておく必要があります。
特に「商業出版」と「自費出版」の2つの違いを正しく理解していないと、せっかくの知識やノウハウを世の中に伝えられないばかりか、数百万円という大金を失ってしまうリスクさえあります。
今回は、本を出したいと思ったら、絶対に知っておくべき商業出版の基本知識についてお話しします。
商業出版と自費出版の決定的な違い
結論から言いますと、商業出版と自費出版の決定的な違いは、「著者と出版社のどちらがお金を払うのか?」です。
1. 商業出版は「ビジネス」
出版社が制作費、印刷費、広告費などの全額(約300万円〜)を負担します。著者は本が売れた分の報酬として「印税」を受け取ります。
出版社がリスクを負って投資をするため、「売れるかどうか」が極めてシビアに判断されますが、その分、プロの編集者や営業担当者が一丸となって本を売るために動いてくれます。
2. 自費出版は「趣味」
著者が制作費用を支払って本を作ります。出版社側にリスクがないため、内容のチェックは甘くなりがちです。
残念ながら、書店に並ぶと言われても「棚の片隅」に置かれるだけで、数週間後には返品の山…というケースが少なくありません。
| 項目 | 商業出版 | 自費出版 |
|---|---|---|
| 費用負担 | 出版社(著者は0円) | 著者(数十万〜数百万円) |
| 主な目的 | 読者の問題解決・ビジネス構築 | 自己満足・記念・記録 |
| 書店の扱い | 全国展開・一等地の棚も狙える | 注文販売・限定的な配本 |
| ブランディング | 非常に高い(プロの認定) | 低い(誰でも出せる) |
なぜ、商業出版を目指すべきなのか?
私が商業出版を強くおすすめするのは、単に「本が出る」からではありません。
本を出すことで、さまざまなメリットを得ることができ、あなたのビジネス、そして人生を劇的に変えるからです。
ブランディング:圧倒的な信頼と権威性
今の時代、誰でもSNSやブログで発信できます。
しかし、厳しい編集会議を通った「書籍」は、プロの目利きが「この人の情報は価値がある」と認めた証です。
あなたの肩書きに「著者」と加わるだけで、ライバルとの大きな差別化ができるようになります。
集客効果:共感した読者を引き寄せる
本は、あなたの考えに共感した読者が数時間かけて読み込むメディアです。
本を読み終えた時、読者はすでにあなたのファンになっています。
そこから発生する問い合わせは、成約率が極めて高い「良質な見込み客」となります。
他メディアへの波及効果
雑誌の寄稿、テレビやラジオの出演、講演のオファー。これらの源泉は、今も昔も「書籍」です。
本が出ることで、あなたの知名度は大きく広がっていきます。
次のステップ:出版企画書の作成

商業出版を実現するための第一歩は、「出版企画書」の作成です。
「商業出版はハードルが高い」と感じるかもしれませんが、それは「売れる企画の作り方」を知らないだけであることがほとんどです。
次のページからは、出版企画書の考え方や書き方についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
