出版の相談でもっとも多いのは「ビジネスへの好影響を得るために出版したい」という動機です。

たしかに、出版がビジネスにもたらすインパクトは、計り知れないものがあり、本を出すことで権威が高まり、集客や成約率が向上し、新たなビジネスチャンスが広がります。

ただここで注意したいのは、「あなたの書きたい事かどうか?」ということです。そこを大事にしないと、けっして納得のいく本はできません。

「不本意な本」がもたらすマイナスプロモーション

「不本意な本」がもたらすマイナスプロモーション

もし、あなたが心から納得していない本を世に出してしまったら、それはブランディングにとってマイナスになる可能性があります。

  • 一生ついて回る肩書き: 特に最初の1冊目は、あなたの代名詞として一生ついて回ります。
  • 望まない仕事の呼び水: 本来のあなたとは違う立ち位置で本が売れてしまうと、やりたくもない仕事の依頼ばかりが殺到し、本当に呼び込みたい理想の顧客が遠ざかってしまいます。

2冊目、3冊目であっても同じです。「出版社から頼まれたから」と安易に引き受けて軸がブレてしまうと、ファンが離れ、メディア露出の機会が減ることにもなりかねません。

あまりにこだわり過ぎるのも逆効果

書きたい本こだわり過ぎるのも逆効果

とはいえ、自分の情熱やこだわりだけに固執するのも逆効果です。

商業出版は、お金と時間を割いてくれる読者に対し、「どんな解決策を提示できるか?」「いかに分かりやすく、再現しやすい形で伝えられるか?」というものです。

この工夫を忘れた本は、読者の人生を変える事もなく、社会への貢献にもならないでしょう。

「売上データ」は著者の通信簿として残り続ける

本の「売上データ」は著者の通信簿として残り続ける

ビジネスとして見ても、時代の流れや読者を無視した本は、結局「売れない本」になります

なお悪いことに、売れなかったという事実は「売上データ」として出版業界にいつまでも残り続けます。

出版した本が売れないと、出版社に損をさせるだけでなく、あなたの今後の出版活動における悪影響を与えてしまうのです。

おわりに

商業出版は、あなたのブランディングの最強の武器であると同時に、読者の問題を解決するための手段でもあります。

自分の納得感を追求すると同時に、関わったすべての人がWin-Winになれるよう、バランス感覚を持っていきたいですね。