本を出すだけでも大変なことですが、売れる本・ベストセラーを出すとなると、さらに高い壁を感じる方が多いのではないでしょうか。
しかし、世の中にはデビュー作からいきなりベストセラーを出し、その後もヒットを連発する人がいます。
この秘密は、「情報格差」にあります。今回は、情報格差を戦略的に出版に活かす方法について、お話ししていきます。
販売力に頼らない出版戦略

ベストセラーを出すための1つの要因は「著者の販売力(ファンの数)」ですが、これは一朝一夕に真似できるものではありません。
身も蓋もない言い方ですが、すでに数万人のファンがいる人なら、中身がどうあれ本は売れます。
しかし、新人著者がそこを目指して「まずはファンを増やしてから」と動くのは、あまりに時間がかかりすぎますし、中身の薄い本を勢いだけで売っても、著者としての信頼は長続きしません。
情報格差を探す

では、これからファンを作っていきたい新人著者はどうすればいいのか?
そこで、実績や知名度がまだこれからの著者が取るべき最強の戦略が、「情報格差があるテーマを選び、先行している場所から知識を仕入れてくる」という手法です。
「情報格差」の勝ちパターン
これまで多くのベストセラーが、この「格差」を埋めることで生まれてきました。
- SNSの黎明期:Gmail、Twitter、Facebookが日本で普及し始めた頃、国内にはまだ体系的な情報がありませんでした。そこで、先行するアメリカの動向をいち早くキャッチし、自ら試して日本に紹介した著者が、次々とベストセラーを連発しました。
- ネット通販の初期:インターネットで物を売る方法論が未確立だった時代。アメリカで先行していたセールスライティングやマーケティング手法を日本向けに翻訳・紹介した人々が、一躍トップ著者の仲間入りを果たしました。
これらの成功者に共通していたのは、「まだ日本にない知恵を、先行している市場(主に英語圏など)から持ってきた」という点です。
「長年の経験」がなくても勝負できる理由

この戦略のおもしろいところは、必ずしもその分野での「長年の経験」が必要ないということです。
先に挙げた事例でも、SNSの本を出した人の本業は全く別ジャンルでした。ネット通販のノウハウを紹介した人も、始めてから数年、というケースが少なくありません。
読者が求めているのは「著者の長年の経験」ではなく、「今すぐ使える、まだ誰も知らない有益な情報」です。
情報格差がある場所を見つけ、誰よりも早くそれを咀嚼して提供できれば、新人であっても「第一人者」としてのポジションを一気に獲得できるのです。
情報格差を活かすために
情報格差は、必ずしもあなたの現在の専門分野で見つける必要はありません。
「最近、海外でこんなことが流行っているらしい」「趣味の分野で、まだ日本語になっていないおもしろい手法がある」といった、あなたの好奇心の周辺で、情報格差を探してみてください。
そこに、売れる本を出す思いがけないヒントが埋もれているかもしれません。
