次々と出版される新刊を眺めていて、時々「もったいないな」と感じることがあります。

それは「スゴい実績の著者さんほど、企画は普通」というケースです。

実はこれには、商業出版特有のパワーバランスが関係していますので、この原因と注意点をお伝えしていきます。

「著者の強さ」が企画をありきたりにしてしまう?

「著者の強さ」が出版企画をありきたりにしてしまう?

一般に、出版社側との力関係で、著者のほうが強くなればなるほど、著者が書きたいと思ったことがそのまま本になるという傾向があるのです。

相手がベストセラーを連発する有名著者であれば、編集者も「その切り口は甘いです」と強く意見を押し通すことが難しくなります。

書く側の著者も「こういう内容なら出してもいいよ」と、客観的な市場ニーズよりも自分のこだわりを優先されがちです。

その結果、厳しい視点によるブラッシュアップが行われず、どこか既視感のある普通の企画が通ってしまうのです。

企画は著者にとっての「金棒」

出版企画は著者にとっての「金棒」

優れた出版企画とは、著者にとっての「金棒」のようなものです。

たとえ、あなたの力量や実績が鬼のようにスゴいとしても、そこに鋭い切り口の企画という「金棒」が加われば、その威力はさらに何倍にもなります。

あなたの経験と優れた企画が組み合わされば、まさに「鬼に金棒」なのです。

「企画」は、すべての著者の味方である

新人著者にとって、企画書は「実績のなさを補うための武器」となります。

一方で、スゴい実績の人にとっても、企画書の練り込みによってポテンシャルをさらに引き出すことができます。

商業出版では、新人著者からスゴい実績の人まで、企画は常に味方なのです。