書店の棚を眺めていると、ときどきおかしな光景に出会います。

同じコーナーに並んでいるのに、片方の本では「Aが正しい」と言い、もう片方の本では「Aは間違いだ」と書かれている。

「一体どっちが本当なの?」と迷ってしまうかもしれませんが、実はこうした矛盾が生まれている状況こそ、これから本を出したいあなたにとっては絶好のチャンスなのです。

今回は、逆張りの出版戦略が、なぜ一石三鳥のメリットをもたらすのかについてお話しします。

ライバルのベストセラーはチャンス

ライバルのベストセラーは出版のチャンス

あなたが書きたいテーマで、すでに強力なベストセラーが存在しているとしましょう。

普通なら「もう書く余地がない」と諦めてしまうかもしれません。しかし、現実はその逆です。ベストセラーが話題になればなるほど、あとから逆の主張を出す余地は大きくなります。

  • 「世間では〜と言われているが、実はそれは間違いである」
  • 「主流のやり方とは逆の、○○こそが真実だ」

こうした主張は、先行する本が作った大きな波に乗る形で注目を集めます。

売れている本の内容に納得できないと感じる部分があるなら、それこそが新しい企画を立てる最大のチャンスなのです。

読者にとっての「公平な選択肢」になる

あなたの本が読者にとっての「公平な選択肢」になる

あなたが主流とは違う意見を発信することは、読者に対して公平な選択肢を与えるという、極めて誠実な行為でもあります。

テレビや新聞などのマスメディアでは、どうしてもスポンサーの意向や放送局の政治的な立ち位置といったしがらみが影響します。立場上、最初から結論が決まっているポジショントークになりがちなのです。

一方で、広告に依存しない書籍というメディアは、そうした制約から自由です。あなたが逆張りの情報を発信することで、読者は物事を両面から見ることができるようになります。

利害関係に縛られない純粋な知恵を届けることは、読者の大きなメリットになるのです。

まさに「一石三鳥」の効果

逆張り出版の「一石三鳥」の効果

逆張りの主張を打ち出すことには、次の3つの大きなメリットがあります。

  • 【企画のおもしろさ】エッジの効いた内容は編集者の目にも留まりやすく、売れる可能性が高い「おもしろい企画」になります。
  • 【社会への貢献】画一的な情報に一石を投じ、多角的な視点を提供することで、社会全体の知の質を高めることができます。
  • 【独自のブランディング】「この分野で独自の視点を持つ専門家」として認知され、あなた自身のブランドが強固になります。

あなたの独自の視点を入れる

「こんなことを言ったら、批判されるのではないか」と不安になる必要はありません。

商業出版においては、誰もが言うような優等生な回答よりも、あなたにしか見えていない独自の視点のほうが、はるかに価値があります。

たとえ今は異端と呼ばれるような内容であっても、それが誰かの悩みを解決する確信があるなら、堂々と主張していきましょう。