商業出版で得られるメリットを想像すると、多くの方は次のようなものを思い浮かべると思います。
- ブランド力の向上
- 圧倒的な集客力
- ノウハウの棚卸し
- 印税収入
- 他メディアへの露出機会の増加
もちろんこれらも素晴らしいメリットですが、実はこれ以外に本質的なメリットがあるのです。
私たちが無意識に避けているもの

商業出版で得られる意外なメリットとは、自分の負の感情と徹底的に向き合えることです。
日頃、私たちは心地よさや熱中できるものを求め、イヤな気持ちや負の感情からは無意識に目を逸らして生きています。
周囲から良く思われたい、傷つきたくないという思いから、自分をカッコよく見せるように行動しがちです。
不快な感情が湧きそうになれば、見ないふりをするか、あるいは他者を攻撃することで、自分の心の均衡を保とうとします。しかし、商業出版というプロセスにおいては、この逃げが通用しません。
「強み」と「弱み」は表裏一体である

なぜ出版において負の感情と向き合う必要があるのか。それは、著者の強みは、実は弱みと紙一重であり、表裏一体であることが多いからです。
- ブランディングの説得力: 成功体験だけを語っても、読者の心には響きません。
- 差別化のポイント: 他の著者と何が違うのかを突き詰めると、そこにはかつての挫折や葛藤が必ず隠れています。
周りに良く思われたくて書いたカッコつけた内容だけでは、プロの編集者や読者の鋭い目をごまかすことはできません。
説得力を高め、独自の立ち位置を築くためには、たとえ不快であっても、自分の内面にある負の要素を掘り起こさざるを得ないのです。
出版のプロセスで、悩みを昇華できる

自分の弱みを文字にしてアウトプットし、さらにはそれを不特定多数の人に読んでもらうために世間に公開する。このステップは、心理的に非常に高いハードルです。
しかし、このプロセスを通り抜けることで、自分の弱みや負の感情を乗り越え、長年の悩みを昇華させることができます。
世間からいくら称賛を浴びても、内面の悩みは消えません。しかし、自分自身の内側と深く向き合い、それを言葉に変えて手放したとき、悩みは初めて消えていくのです。
10年以上、多くの著者さんを見てきて、自分でも本を出した経験からも、そう思います。
本作りを通して得られるもの
降って湧いたような幸運で本を出すよりも、自分と向き合い、苦労して企画を練り上げた一冊のほうが、人生において得るものははるかに大きいのです。
もし今、あなたが企画の考案に苦しみ、自分の内面をえぐられるような感覚を持っているとしたら、それは絶好の機会です。
自分自身と向き合って、乗り越えていきましょう。
