出版企画を考えたり、実際に原稿を書いたりしていると、どうしても「周りの目」が気になってしまうものです。
特に、同業者たちから「あんなことを言って、業界のルールを分かっていない」「生意気だ」と睨まれるのを恐れる気持ちは、誰にも存在するのではないでしょうか。
しかし、「批判を恐れるあまり、当たり障りのない無難な内容になる」ということは、著者は絶対に注意すべきです。
「無難」は、読者にとって「無価値」と同じ

「こんなことを言ったら、あの人たちを敵に回すかもしれない」と感じてブレーキを踏んでしまうと、文章からは角が取れ、どこかで見たような「守り」の内容になってしまいます。
しかし、読者が求めているのは、どこにでもある教科書的な正論ではなく「誰も言ってくれなかった真実」です。
誰にも嫌われないように書かれた本は、結果として誰の心にも刺さらない「売れない本」になってしまうのです
業界に睨まれる本ほど、読者の味方になる

逆に、自分の保身や関係各位への配慮を捨てて、徹底的に「読者のため」だけに書くとどうなるでしょうか?
その本は、間違いなく読者に深く刺さります。
例えば、私のプロデュースした事例に『成功する転職5%の法則』という本があります。

この本は、プロの視点から転職業界の「ウラ側」や正しいやり方をあえて隠さずに伝えています。
かなり業界の暗部を暴露してしまっていますので、同業者からは快く思われない可能性が高いです。
逆に読者にしてみれば、これほど親身になって、本当の事を教えてくれる本はありませんので、「自分のための本だ!」と共感してもらえるのです。
結果として、この企画は出版社にも評価され、読者のみならず、誠実な姿勢を持つ業界関係者からも高い評価を受けることになりました。
振りきった主張があなたのブランドを作る
あなたが業界の常識に対して「これはおかしい」「読者のためにはこうすべきだ」と強く感じていることがあるなら、それは出版における最大の武器になります。
もちろん、根拠のない誹謗中傷は論外ですが、「読者の利益を最大化するために、あえて言い切る」という姿勢は、著者としての誠実さそのものです。
「こんなことを書いたら、怒られるかもしれない」と、もしそう思うポイントがあるなら、そこが企画の核心かもしれません。
