世の中で脳科学ブームと言われて久しいですが、脳科学者や精神科医といった脳の専門家が書く本は、今も根強い人気を誇っています。
その中で、人の感情や行動に影響を与える脳内ホルモンを「光の三原色」に例える興味深い考え方があります。
今回は、脳内ホルモンから考える出版企画について、お話ししていきます。
脳内ホルモンを「光の三原色」に例えると?

- 赤:ドーパミン(快楽・やる気・報酬)
- 青:ノルアドレナリン(怒り・恐怖・集中)
- 緑:セロトニン(幸せ・癒やし・心の安定)
この3つのバランスを整えることが心身の健康には不可欠だと言われていますが、実はこの考え方、商業出版の企画を練る上でもとても役に立つと思います。
「赤(ドーパミン)」の企画が求められる時
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景気が上向きで、世の中にイノベーションの予感や将来への強い期待感が溢れている時期は、人々の脳は「快楽」を求めます。
タイトルを見ただけで脳内にドーパミンが溢れ出すような、赤の企画が刺さる時代です。
- キーワード: 成長、儲ける、成功、イノベーション、突き抜ける
- アプローチ: 「これを読めば、もっと凄い自分になれる」「もっと大きな報酬が得られる」という欲求を刺激する切り口が有効です。
「緑(セロトニン)」の企画が求められる時
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一方で、将来への希望が見えにくかったり、社会全体に閉塞感が漂っていたりする時期には、ドーパミン系の「ギラギラした本」は敬遠されがちです。
そうした時代に人々が求めているのは、過度な刺激ではなく、等身大な自分を認めてくれる癒やしや安心です。つまり、緑のセロトニン的企画の出番です。
- キーワード: 整える、癒やし、マインドフルネス、足るを知る
- アプローチ: 「今のままで大丈夫」「日々の小さな幸せを大切にしよう」といった、副交感神経を優位にするような切り口が共感を呼びます。
時代に合わせたヒットの方法
企画を考える際、多くの著者は自分の専門性や伝えたい主張からスタートします。
もちろんそれは大切ですが、こうした背景を踏まえて考案していくことで、売れる本になる可能性は飛躍的に高まります。
もし、あなたが「赤(成功法則)」の本を書きたいと思っても、今の時代背景が「緑(癒やし)」を求めているなら、少し立ち止まって考えてみてください。
