今回の記事は、あえて違和感を前面に押し出したタイトルにしてみました。
しかし、「著者の学歴は、”中卒”が最強である」というのは、決して煽りや誇張ではありません。出版プロデューサーの視点から見て、私は本気でそう思っています。
なぜ、高学歴よりも「中卒」というバックグラウンドが著者として強い武器になるのか。その理由は、読者の心を動かす「落差(ギャップ)」の大きさにあります。
「落差」がもたらす圧倒的なインパクトと説得力

ビジネスパーソンであれば誰もが知る経営者、松下幸之助さんを例に挙げてみましょう。
松下幸之助さんは小学校を中退し、わずか9歳で丁稚奉公(でっちぼうこう)に出るという、壮絶な苦労の中から現在のパナソニックの礎を築き上げました。
彼の著書『道をひらく』は累計500万部を突破する超ベストセラー&ロングセラーですが、もし彼が「有名企業の御曹司で、エリート教育を受けて一流大学を卒業し、親から会社を継いだ人」だったとしたら、どうでしょうか?
もし松下幸之助さんが御曹司のエリートだったら?

たとえ同じ経営能力があったとしても、共感性がなくなり、これほどまでに多くの人の尊敬を集めることはなかったかもしれません。
また、どん底から這い上がった「中退」「丁稚奉公」という背景があるからこそ、一言ひとことの重みが読者の胸に響き、説得力に違いが出るのです。
日本にはパナソニック以外の大企業は多く、名経営者も著者も大勢いるにも関わらず、ここまで尊敬され、本が売れている人はなかなかいないのは、圧倒的な落差の大きさが関係しているのです。
プロフィールに「綺麗な実績」だけを並べてはいけない

学歴は低ければ低いほど、その後の成功との距離が広がり、読者からの尊敬や驚きを生みます。
今の日本の義務教育制度を考えれば、「中卒」というスタート地点は、著者にとって最強の「落差の起点」になり得るのです。
あなたが著者プロフィールを作成する際も、ついつい「良い点」や「華やかな経歴」ばかりを並べたくなってしまうかもしれません。しかし、本当に読者を惹きつけるのは、その裏側にある「マイナスからのスタート」です。
- 失敗や挫折の経験
- 学歴や経歴のコンプレックス
- どん底の時代の描写
これらを隠すのではなく、むしろ戦略的に配置することで、現在のあなたの実績の輝きを何倍にも高めることができます。
大切なのは「低さ」ではなく「落差」
ただし、単に学歴が低いだけでは、ただの苦労話で終わってしまいます。
その低いスタート地点から、どのように自分を磨き、どんな実績を積み上げて現在のポジションに至ったのか。
その後の成長や実績がないと、落差が生まれませんので、そこはしっかりと押さえてくださいね。
